2008年08月20日

求道者とは?

私は訳あって特定のブロガーさんと必要以上に親しくしないことにしてるのですが、深く感銘を受けた方がおられたので今回だけ特別に書きます。

「麻婆豆腐と紅茶をこよなく愛する男の日記」を書かれてるオレンジペコさんであります。東京の方で、東京近郊の麻婆豆腐の名店をあちこち食べに行っておられ、おそらく麻婆豆腐のブログとしては日本一の質と量と言って間違いないです。私なんかよりずっと麻婆豆腐について詳しいです。
ブログを拝見してみると、やはり東京は陳建民さんのお弟子さんが多数おられるからか、麻婆豆腐の名店は多いように思います。そんな中で当店の記事も書いていただけて光栄です(*´▽`)

以前、陳麻婆豆腐の記事で「いつか食べに行きます」なコメントを頂いたので私も「お待ちしてます」なコメントを返したのでした。
それが先日本当にお越しになったのですね。てっきり社交辞令だと思ってました。

陳麻婆豆腐丼を召し上がった後でどなたか知らずに少しお話をさせていただいたのですが、名前をお聞きした時マジビビりしました。マジビビりした私の声で数名おられた他のお客様が何事かと一斉にこちらを向いたのがアレですが。
そういえば、陳麻婆豆腐を召し上がる前に写真撮ったり、香りを嗅いだり、メモ帳にメモしたり、只者ではない雰囲気を感じたと接客したバイトも述懐しております。

まさか東京から当店の陳麻婆豆腐のために何も無いこんな滋賀の片田舎までお越しになるなんて思わないですよ。ええ、思いませんとも。
なんでも夏休みに大阪まで旅行に来たついでにお越しいただいたようですが、それでも石山駅と大阪駅まで新快速で片道45分かかります。私などは今から大阪まで行かなきゃとなるとそれだけでゲッソリするのですが麻婆豆腐のためだけにスゴイ行動力です。

麻婆豆腐って好きな人は異常に好むのですが、ラーメンほどのメジャーな存在じゃないのでオレンジペコさんほどのマニアさんはそうはおられないと思います。しかしその情熱たるや私の貧困な語彙数では語り難く、ラーメンマニア以上のマニアさんであると思い知らされたのでした。
私も何かひとつでいいから夢中になれるものを見つけて極めたいものだとオレンジペコさんの姿を見て思ったのでした。


Posted by 石山飯店 at 14:27 Comments( 4 ) TrackBack( 0 ) 陳麻婆豆腐

2008年04月03日

本当の麻婆豆腐とは?


以前は「麻婆豆腐」でお出ししてたのですが、満を持して4月より「陳麻婆豆腐」の名で登場です。
改良の余地はまだまだあるのですが、「陳麻婆豆腐のお話1~3」を経て、本家に勝るとも劣らない辛さと独特のコクのある陳麻婆豆腐が一旦完成しました。
2月頃からコース料理の仕上げのご飯ものに加えたところ評判は上々です。

店内に掲示してあるPOPには

「辛さは控えめにしてありますが、激辛をご希望のお客様には容赦のない辛さを味わっていただけます。」

と辛いもの好きな方を挑発するようなことを書いてあるのですが、今のところ激辛を希望されたお客様はおられません。
求む!挑戦者!(注:完食しても無料にはなりません)
というか、正直なところ激辛はやめておいたほうがいいです・・・。

滋賀で麻婆豆腐といえば石山飯店と言われる日を目指して頑張ってます。
・・・あ、やっぱり大津で一番を目指します。

陳麻婆豆腐 650円

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Posted by 石山飯店 at 14:14 Comments( 4 ) TrackBack( 1 ) 陳麻婆豆腐

2008年02月01日

陳麻婆豆腐のお話 3


画像右がスーパーなんかで手に入る一般的な豆板醤で、左が当店で麻婆豆腐のためだけに取り寄せてる豆板醤です。左の豆板醤のほうが、コク、辛さ共にお話にならないくらいの差があります。









つづき

憧れの陳麻婆豆腐口に含んだところ、想像以上の辛さに圧倒されたのでした。
痺れる舌、噴き出す汗、遠のく意識(うそ)・・・。
耳を澄ますと店内のあちこちから「はあ・・・」とか「ふう・・・」といった切ないため息が聞こえます。

しかも、辛い中に独自のコクというか深みのようなものがありました。食べてる時にはわからなかったのですが、それの正体は豆板醤にあることを知ったのは後のお話。

私は職業柄、料理を作る人の気持ちがわかるので出されたものは残さず平らげる主義なのですが、だんだん「無理っす」な気持ちが沸いてきます。
ふと厨房を見るとインド人と思しきコックさんが見えました。きっと彼も最初食べた時は「インド人もびっくり」と言ったに違いありません。できればそれを生で聞きたかったとかつまらんことを考えながら必死に食べました。
しかし食べ進むうちに何故か「残したら負け」というような、なんか勝ち負けのような感情も沸いてきて、死ぬ気で食べきったのでした。

食べきった時、厨房を「どうだ!」な気持ちでキッと見たら、例のインド人コックさんが「?」な顔してたのが印象的でした。

汗を拭きながら店内の壁を見渡してみると、日本では本店の70%の辛さのものを出してると。希望すれば本店と同じ辛さのものを出すというような張り紙がありました。

まじっすか。
陳麻婆豆腐店恐るべし。

その後、当店の麻婆豆腐は陳お婆さんへの畏敬の念を込め、あのコクと辛さを追求するようになったのでした。

おわり






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Posted by 石山飯店 at 14:31 Comments( 0 ) TrackBack( 0 ) 陳麻婆豆腐

2008年01月23日

陳麻婆豆腐のお話 2


画像は当店の麻婆豆腐にかかってる花山椒の粉です。
四川産で「四川 漢源花椒面」と書かれており、普通の花山椒より風味はずっといいのでこれを使ってます。









前回のつづき

あれは忘れもしません。

え~と・・・なんだっけ?

・・・ああ、確か3年ほど前のことです。
本場の陳麻婆豆腐店さん行きを諦めてた私は、ひょんなことから東京お台場に陳麻婆豆腐店さんが日本支店を出すということを知りました。

これは行くしかない!

でも麻婆豆腐のためだけに交通費使って行くのもアレなので、ついでの用事を無理やり作ろうとしていろいろ探した中で、当時フジテレビでやってたミリオネアに応募してみたら首尾よく東京での最終選考会まで進めました。・・・ま、サクッと落選したわけですが。

陳麻婆豆腐店さんはフジテレビ横にある複合商業施設のようなところのレストラン街にあってフロア全部が中華料理店のミニ・チャイナ・タウンの一角にありました。
さすがお台場。どこのお店も一杯で並んでる人もちらほらあるのに陳麻婆豆腐店さんだけはすぐに座れるような感じ。
わざわざ滋賀から食べに来てるヤツもいるというのに。少なくとも私の中では超有名店なのになんでここだけ空いてるのか怪訝に思いましたが、ほどなくその理由も明らかになるのでした。

入り口で食券を買って店内へ。確か、陳麻婆豆腐、ライス、コーンスープ、ザーサイのセットで1100~1200円でした。さすがお台場。強気なお値段です。

出来上がった陳麻婆豆腐には花山椒を自分でカリカリやって削るアレ(名前知りません)が付いてたのでカリカリやって夢にまで見た陳麻婆豆腐を口に運んだのでした。

つづく


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2008年01月17日

陳麻婆豆腐のお話 1

画像は当店の調理中の麻婆豆腐です。

今から140年ほど前・・・といいますから日本では幕末の頃のことです。
中国の四川省で陳さんというあばた顔のお婆さん(といっても40代くらい?)が旦那さんに先立たれ、お店で陳婆さんが自慢の豆腐料理を出したところ、たいそうな評判となり、現在もそのお店は続いているそうです。

そのお店こそ麻婆豆腐発祥の店、陳麻婆豆腐店さんです。
ちなみに「麻婆」とはあばた顔のお婆さんという意味です。

この陳麻婆豆腐店さんを20年ほど前に某TV番組で知りました。
私の記憶では巨大な鍋に大量の麻婆豆腐をグラグラ煮て、魔女の怪しげな鍋のように、でかいシャモジのようなものでグルグルかき混ぜてました。

そんな陳麻婆豆腐店さんへいつかは一度行ってみたいものだと思っていたのですが、なにしろ四川省とは中国の奥地、最寄の空港からバスで2日?とかかかる上、山道ではマジで山賊とか出るらしいと聞きました(当時)
今ではもっと簡単に行けるようですが。

私は麻婆豆腐のために命賭けるほどのガッツは持ち合わせておりませんし、そんな時間も取れないのでもう絶対無理ッ!って諦めてました。

と、そこへチャンスが訪れたのでした。

つづく

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Posted by 石山飯店 at 16:39 Comments( 2 ) TrackBack( 0 ) 陳麻婆豆腐